1:静脈点滴
2:腹膜透析
3:食道チューブ
4:胃瘻チューブ
老猫健康チェック続編
+++++ 老猫の健康を守るのは、注意深い日々の観察から +++++

ブンジ君の24時間静脈点滴 by まるまるさん

ブンジ君は肝臓を病む若猫さんです。普段は自宅で皮下輸液もしています。
これまでも他の病院での治療を経たのち現在の主治医に出会ったということです。
ブンジ君への深い理解のもと在宅での静脈点滴を受けることになりました(当時5歳)。
またホメオパシーによる治療を取り入れながら、現在(6歳)も肝臓病の治療を続けています。

 2004年4月26日 GPT:350(前回240)、ALP:217に急上昇。
ブンジは通常2週間ごとに定期的に通院治療を行っており、その際の血液検査にて判明。嘔吐も頻繁になっており獣医師より、静脈点滴治療の必要があるとの診断がくだされる
2003年2月にも同じ状況で入院(今回とは別なクリニック)による点滴治療の経験があったが、恐怖とストレスのためか退院時には私自身が触れることができないほどの威嚇。ブンジの負担を考えると、在宅でという選択を決断。
●在宅静脈点滴クリアの条件(ブンジ君の場合)
病院が自宅での静脈点滴をさせてくれる用意があったこと。
病院が24時間診療で往診も可能だったこと。
ブンジの心臓や腎臓には重大な問題はないと分かっていたこと。
担当医との信頼関係があった(先生も私ならできると考えてくれたと思う)。皮下輸液も自宅で行っていたし、投薬、通院も指示通りにできていた。担当医自身にも肝臓病の愛猫がおり、肝臓の緊急手術の際に、一泊だけの入院治療、後は自宅で静脈点滴をおこなうという経験の持ち主で、介護人の気持ちをとても理解してくれていた。加えて、こちらからも肝臓に関して勉強し、積極的なアドバイスを受けられようにしていた。
私が仕事していなかったため、24時間看護態勢が可能だったこと。
家族の同意が得られた。
点滴中に状態が悪化するなど夢にも思わず静脈点滴さえすれば、ブンジは必ず良くなるとしか考えていなかった。

「自宅で24時間の静脈点滴はリスクが高い、素人が手を出す範ちゅうを超えていると・・・。
私自身もやってみて、誰にでもできることではないと思っています。何より介護人の根性と火事場のバカ力のような度胸が必要です。(笑)」まるまる

と、振り返るまるまるさんですが、在宅での静脈点滴は患畜(&看護者)の負担が増えるだけでなく、
獣医師のサポート(24時間対応が必須)も必要です。
にもかかわらず、最近では高齢猫さんへも機材持込で実施されているケースがあります。
それだけ、猫の通院へのストレスへの理解と愛情が深まっているのだと実感します。
18年前、mooの大病の時には静脈点滴が出来ない先生もいました。
いまでも地方の年配の獣医さんなどでいっさい静脈点滴はしない(できない?)という
回答があったという報告があって少しびっくりしたことがあります。でも、
通院のストレスと治療のリスク・・・どう判断するかは難しいことですが、
皮下輸液と同様に広く治療の選択肢としてなっていくのではないかと思います。


◆ 24時間静脈点滴の機材と方法 

 機 材 と 薬 剤 ◇
・ゲージ(幅43.0×高さ52.0×奥行き60.0cm)/輸液ポンプ/ポンプと輸液バックゲージに取り付ける金具/エリザベスカラー 以上病院より持ち込み レンタル料として1,500円@1日

・ヘパリン(血液凝固抑制剤)入りシリンジ/輸液剤(ビタミン、抗生剤、肝臓の薬入りで1,500円/1バック)

・その他消耗品として消毒用アルコールやペットシーツ脱脂綿、バスタオルなど。また布団カバーでゲージを覆ったり(落ち着けるよう配慮)、手作りの簡易トイレ(ゲージのドアの寸法に合わせた段ボールの内側に天ぷらガードに切込みを入れてガムテープで貼った物)なども使用した。

◇ 実 際 の 方 法 ◇
1.静脈点滴のスタート
●留置針の挿入
病院にて、留置針を右前脚に上方向(脚先から体の方向)へ刺し、血液が上がってきたら留置する内側の針を抜き、ヘパリンをフラッシュ(シリンジで注入すること)してからゴム製キャップをしてテープで固定。ゴムのキャップに翼状針を刺しヘパリンをフラッシュし、翼状針のキャップをしてラインをキャップ部分から12〜15cm出るようにし、それ以外のラインはループ状に前脚に沿わせてテープで固定。さらにその上にカラフルな伸びる包帯止めのいらない包帯を巻かれる。これは、自宅点滴開始に向けての準備となる。

●輸液
輸液セット(輸液ラインともいうかも)を輸液バックのゴム栓に刺し、クランプ(輸液量を調節する部分)を閉じてから点滴筒を押して1/2まで輸液を満たしてクランプを開けてライン全体に輸液を通す。翼状針のキャップを開けて輸液セットを繋ぐ。
もうひとつの輸液バックを20cmほどのライン(両端は針)で輸液セットを繋げた輸液バックと繋ぎ、吊るす。(輸液バックの交換を簡易にするため)。
輸液バックから多少余裕を持たせて輸液ポンプの中にセットする。輸液量を設定して開始。ブンジの体重3.4kg 輸液量:18ml/h

2.静脈点滴中の処置と注意点(トラブル回避)
●輸液バックの交換方法
輸液が少なくなってきたら、輸液セットを繋げていないほうの輸液バックを絞り、液を一つのバックへすべて入れる。繋いだ管を折り曲げて逆流しないようにしてカラのバックをはずし、新たなバックを消毒してから繋ぐ。

●輸液ポンプの安全装置
アラームが鳴るのは主に 1)閉塞 2)空気混入
アラームが鳴ったらまず、一時停止ボタンを押してアラーム音を消し、ポンプの扉のパネルを見て原因が何か確認する。パネルには原因となっているランプが点いている。

1)閉塞の場合・・・スムーズに点滴が行われていない
まずラインが折れ曲がっている、ライン上に猫が乗っている、などの原因を排除する。
このあと、開始ボタンを長押しし、輸液の落ちる速度を早くしてアラームが鳴らずに点滴が落ちるのを確認すれば再スタートが可能。それでもアラームが鳴りつづけるようなら問題箇所がまだどこかにあるので調べて解決しなければならない。

閉塞でアラームが鳴った時は血液が逆流していることがあるので、その時は点滴を中断し、まずヘパリンをフラッシュしておく。一時停止はボタン操作によってすぐに行えるしくみになっている。

2)空気混入の場合
ポンプ内のラインに空気が混入するとアラームが鳴る。輸液セットのクランプ(輸液量を調節する部分)を閉め、ポンプの扉を開けてラインを外し、空気が入っているラインの箇所を指で弾きながら点滴筒までその混入した空気を上げ排出する。
その後は、ラインをセットし直し、開始ボタンで1)と同様にチェックを行いアラームが止めば再スタート。

原因を排除して再スタートしてもアラームが鳴り止まない時は病院へ連絡する。

3)想定外のケース 要注意
アラームが鳴らなくても血液が逆流していたことがあった。原因は翼状針のラインが細く、ねじれていると輸液が通りにくくなっていた為だった。猫がゲージ内で回転するなどでラインがねじれ、翼状針のキャップ部分(輸液ラインとの繋ぎ目)がおもりとなってねじれが翼状針のラインに留まるので翼状針のラインのねじれには特に注意を払う必要がある。

●点滴中断と開始の手順
手はよく洗浄し、手元にアルコール脱脂綿、ヘパリンを用意しておく。
一時停止ボタンを押し、翼状針のキャップをよくアルコール綿で消毒する。ヘパリンの入ったシリンジの先も消毒し、輸液セットとの繋ぎ目を外し、翼状針のラインへヘパリンを1mlほどフラッシュする。すばやくキャップを閉める。
開始ボタンを押して輸液セットの空気を抜き、アルコール綿で繋ぎ目を消毒しておく。翼状針のキャップをはずし、中断後あまり時間が経っていないならそのまま輸液セットのラインを繋げる。中断時間が30分過ぎているようなら血液が凝固していないか確認のため、ヘパリンをフラッシュしてから輸液セットのラインを繋ぐ。開始ボタンを長押しし、アラームが鳴らずに点滴が落ちることを確認する。

●ヘパリン使用の注意点
ヘパリンに起因する血小板の減少があるそうなので使用量には注意する。したがって頻繁に中断するのは避ける。中断する時間も短いほうが再開時にヘパリンをフラッシュしなくて済むので、長い時間中断するのは避けたい。
血液が逆流していた時、慌てた為ヘパリンが入ったシリンジに血液が混入したことがあった。血液が混入したヘパリンをフラッシュしても差し支えないそうだが、時間が経つと血液も生ものだからよくないと獣医に言われ、新たにヘパリンをもらいに行った。
ヘパリンをフラッシュする時は規定量をそっと注入する。かなり力を入れないとシリンジのポンプを押し込めない場合、血液が凝固している可能性もあるがそういう時も思い切って力を入れてフラッシュする。どうしてもポンプを押し込めない場合は留置針に血液が凝固していると思われるので病院へ連絡する。ヘパリンをフラッシュする時に猫が嫌がることがあるが、血管から留置針がはずれている、あるいははずれていないが何日も静脈点滴していると過敏性血管炎になっている可能性もある。嫌がる時は必ず輸液が漏れていないかチェックする

●輸液漏れチェック
血管から留置針がはずれると輸液漏れが起こる。

見た目でわかる場合)
固定したテープの周りに輸液が漏れ、濡れてくる。あるいはテープで固定してある脚の上の部分に輸液が溜まり、腫れてくる。見た目で判るくらい腫れているとかなりの量が漏れており、猫の脚にテープが食い込んだ状態になって、かなり痛がる。

見た目でわからない場合)
上記のようになる前に漏れているかどうかは、人間でいうと脇の下あたりや二の腕の端をつまんでチェックする。漏れていない時のつまんだ感じは皮2枚をつまんでいる感覚だが、少しだけ漏れている場合はここに輸液が溜まり、皮2枚にほんの少しポヨポヨとした感触が感じられる。獣医曰く「粘土のような感触。」だそうだが判りづらいので、点滴を始める前に皮2枚の感じを確認しておく、あるいは点滴中は左右の脇の下あたりを触り比べてみる必要がある。
いずれにしても輸液漏れを確認したら病院へ連絡する。脚が腫れて痛がっている場合は獣医に診せる前に固定しているテープを取り除く、あるいはハサミで切ってあげると楽になるので合わせて獣医に指示を仰ぐ。この時ハサミの刃がテープと脚の間に入らないほど腫れていることもあるので、切るときはなるべく刃の小さなハサミを使うなどの工夫も必要。痛がっていると暴れるのでひとりで処置をするのは無理かもしれない。
テープで固定してある下の脚先がむくんだようになるのは輸液が漏れているのではなく、
きつく固定されている為。留置針が血管からはずれないようにしているのである程度は仕方がないと獣医は言っていた。

獣医の確認方法)
留置針が血管内に留まっているかどうかは、翼状針をはずし留置針にヘパリンを満たした注射器の針を刺して、ポンプを上下させ血液が注射器内に吸い込まれるか否かで確認する。

3.獣医からのアドバイスと指示
●便や尿を触った手で点滴中断などの処置をするのでなければ感染症は起こらないと考えて、神経質にならなくても大丈夫。ただし点滴中断の際、翼状針のキャップだけはきちんと消毒すること。
●血管に空気が入ると死んでしまうと思っている人が多いが、実際は少しくらいなら気にすることはない。
●留置針の固定されている脚を気にしてテープを噛んだり、脚を振ったりすると針が血管からはずれるので絶対にさせてはいけない。エリザベルカラーは可哀想でも使用すること。中断時にご飯や投薬する場合ははずしてもいいが、そばにいて注意を怠らないこと。
●尿は2時間に一回程度になり、かなり多量に出る。

下記は自宅点滴期間中の日記のダイジェスト版です。
まるまるさんの詳細な記録はこちら別ファイルでご覧下さい。
その日を振り返るまるまるさんの後日談を読むことができます。

◇ ブンジの記録 ◇
ブンジの場合、尿の間隔は1時間のときもあり、3時間のときもありバラバラ。
閉塞でアラームがなることは一度もなかったが、空気混入は何度もあった。
ブンジの病室畳部屋に決め、同居猫さくらは入れないようにした。
夜はスタンドの明かりだけにしてブンジがよく寝れるようにしたが手元に部屋を明るくするスイッチがない為、とっさの時用に懐中電灯を用意しておいた。
投薬は1日2回、利胆剤とラクツロース(アンモニアを抑えるシロップ)。
4月27日

14:30頃 点滴開始、ヘパリンをフラッシュするが入らず。病院へ連絡。もう一度やってみてダメならば自宅へ来てくれるとのこと。再度挑戦し、フラッシュできた。結構力がいった。血液が固まりかけていた。
15:30頃 血液逆流(アラーム鳴らず)ヘパリンに血液混入。
中断:2回 尿:2回 便:なし 嘔吐:なし

カラー装着の為、横になって眠れていない。時々針がついている脚を振る。

点滴開始
4月28日 1:00   簡易トイレの差し入れを始める
食:ドライ少々 中断:2回 尿:12回 便:1回 嘔吐:なし
4月29日 8:25   中断。元気がないのでカラーはやめる。嘔吐。
食:朝はまったく食べず、夜シーチキンドライ少々 中断:2回 尿:13回
便:1回 嘔吐:1回 まったく元気がない様子。
4月30日 12:15  途中経過の血液検査のため病院へ。 熱39.84度GPT:679
肝炎のための発熱ということで抗生剤を輸液に追加。
輸液量20ml/hに増やす。

食:朝×、病院から帰宅後ドライ5口くらい、シーチキン・ミルク少々
中断:2回 尿:9回 便:なし 嘔吐:なし まったく元気なし。

通院
血液検査
5月1日 食:朝ドライ少々、4時間ごとシーチキンミルク少々、夕方a/d少々
中断:2回 尿:13回 便:1回 嘔吐:なし
まだ熱っぽい、元気なし。
5月2日 食:朝ドライ△、シーチキンミルク少々、夕方ドライ少々
中断:2回 尿:13回 便:なし 嘔吐:なし
朝は熱が下がっていたようだが、夜はまた熱っぽい。少し動けるようだ。
5月3日 14:00頃 往診。熱:39.1度 GPT:454 ヘマトクリット:27%
見た目ではわからなかったが輸液が漏れていたので、留置針を左前脚に付け替え。カラー装着。

食:ドライ△、シーチキンドライ 中断:3回 尿:13回 便:1回 嘔吐:なし 往診時、暴れた。新たな留置針をつけたが、まるで採血の時に噴き出すように出血した。静脈点滴をしていると血圧が上がるとのこと。投薬を嫌がるようになる。点滴中はじっとしている。

往診
血液検査
5月4日 食:ドライ△ シーチキンミルク 中断:2回 尿:16回 便:1回 嘔吐:なし
点滴中はじっとしている。時々固定されている辺りを噛んだり舐めたりする。
5月5日 9:00   中断しようとヘパリンをフラッシュするが、入らず。
別のシリンジのヘパリンに代えたら入ったが、ブンジが嫌がる。
輸液漏れはない様子。病院へ連絡。担当医が休みのため他の獣医と相談。
少し様子を見ることに。

12:00   中断。ヘパリンはスムースに入った。今回は嫌がらず。
輸液漏れはない様子。

13:20  中断。ヘパリンは入ったがブンジが嫌がる。病院へ連絡し、往診はできないと言われたので急患扱いでとお願いし、病院へ行く。病院へ到着後、研修医がすぐに翼状針から確認するが血液が戻らず、留置針を付け替えるため一時間以上待たされる。
やっと順番がきて他の獣医が今度は留置針から確認し、血液が戻ったため翼状針を新しいものに替える。ブンジが嫌がるのは血管が過敏になっているのかもと言われる。

15:15  翼状針のキャップがはずれていたがかまわず再開。

食:朝ドライ○ 夕方シーチキンドライ、ミルク 中断:4回 尿:12回 便:なし 嘔吐:なし

さらに針がはずれないよう注意を払うが投薬の際、暴れるのでそれを抑えようとすると難しい。

通院
5月6日 13:45  腕が腫れて輸液漏れのためブンジが鳴く。病院へ連絡しすぐに看てもらえるようにお願いする。担当医は今日も休み。ブンジは痛がっているがまた一時間以上待たされる。留置針を後ろ脚につけたいが自分で噛む可能性があるので、右の前脚の前回よりも上の場所に留置針をつける。3日しか休んでいない血管なのではずれやすいと注意を受ける。

16:00  再開。

20:15  中断しようと見ると輸液がもれてテープの周りが濡れている。
病院へ連絡。また来院をと言われるが、これ以上はブンジの負担になると判断し、明日担当医の外来で血液検査をしてから担当医と相談することにする。翼状針とカラーをはずす。静脈点滴は一時休止

食:ドライ△ 中断:2回 尿:11回 便:なし 嘔吐:なし

通院

点滴
実質終了

5月7日 9:00前  病院へ到着するがすでに混んでいる。
血液検査の結果、GPT:294、GOT:105 ヘマトクリット:16%
黄疸もないので留置針をはずし、静脈点滴は終了

食:ドライ少々 尿:不明 便:1回 嘔吐:1回

夕方嘔吐して元気がない。毎日皮下輸液しなければならないが、オットの帰宅が遅くてできず。静脈点滴を10日間続けた為の貧血がひどく、ふらついている。

貧血が改善されるまでさくらとは隔離し、引き続き和室で療養させることにする。強制給餌も開始。静脈点滴の薬剤入りの輸液がまだあるのでそれを皮下にしても大丈夫とのこと。一日120ml

通院
血液検査

皮下輸液へ移行

5月10日 病院にて血液検査。GPT:200、GOT:61、ヘマトクリット:22%、体温:39.4度
GPTは通院してから一番低い。
病院では興奮しているので体温が上がっているようなので自宅で体温を測ってみるように言われる。
5月14日 病院にて血液検査。GPT:191、GOT:73、ヘマトクリット:26%、体温:39.1度
体温を自宅で測るが上手くできなかった。
5月19日 薬剤入りの輸液がなくなり、リンゲル液のみになった。
5月21日 病院にて血液検査。GPT:167、GOT:60、ヘマトクリット:29%、体温:38.1度
ヘマトクリットが正常値(30〜36)に近づいてきたので次回の通院は2週間後。
ご飯について:『シーチキンドライ』はドライフードを砕いてそれにブンジの好きなシーチキン(塩分や野菜スープが入っていないもの)を混ぜたもの。l 『シーチキンミルク』は猫用のミルクにシーチキンを混ぜたもの。l本来ならば低蛋白食が基本ですが、点滴に栄養(ビタミンやアミノ酸)が入っているとはいえ、口から栄養を摂らなければならないので好物をあげていました。 ドライはいつでも食べられるように水と一緒にゲージの中に入れて置きました。

ブンジ君の静脈点滴はその期間中に緊急を含めて往診1回、通院を3回している。
心配された液漏れや、肝炎による発熱などのトラブルがありけして順調とは言い難い。
在宅とはいえ家でゆったりというわけではなく、ブンジ君は通院も余儀なくされ
看護師まるまるさんはブンジ君につききりで2週間ちかくほとんど睡眠を取っていないはず。
そして同居猫のさくらちゃんにも寂しい思いをさせたと振り返っています。


長い2週間だったろう・・・

でも、またやらなければならない状況になったら、ブンジの状態を看て
できそうだったらやると思う・・・。 byまるまる
できるものなら、ブンジ君が再び静脈点滴を受けると言うようなことのない
穏やかな日々がずっとずっと続いてくれることを祈っています。
mooの治療方針を決めるに当たって大変参考になる貴重な経験を分けて頂きました。感謝。

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