ブンジ君静脈点滴記 by まるまるさん
** 4月27日から 5月21日までの詳細な日記です**

4月27日 14:30頃 点滴開始、ヘパリンをフラッシュするが入らず。病院へ連絡。もう一度やってみてダメならば自宅へ来てくれるとのこと。再度挑戦し、フラッシュできた。結構力がいった。血液が固まりかけていた。 点滴開始
15:30頃 血液逆流(アラーム鳴らず)ヘパリンに血液混入。
中断:2回 尿:2回 便:なし 嘔吐:なし
 
《この日を振り返って・・・》 
ものすごい緊張と責任感に押し潰されそうになりながら始めた、自宅での静脈点滴。開始早々のトラブルに、手が震え泣き出したくなった。この時点で「やっぱり素人の私では無理なのか。病院でお願いしようか。」と自宅での静脈点滴を断念しかけたが、先生の「何かあったらすぐに誰か行かせるから。」という電話での言葉に勇気づけられ、「自分がやらずに誰がやるんだ!」と自分を叱咤激励し、なんとか2度のトラブルを乗り越えた。
血液が逆流していた原因は、翼状針のラインがねじれていたためと思われたので、それからはねじれがないように注意する。
2度のトラブルで、血栓がブンジの身体のどこかの血管で詰まってしまうのではないか、と思うとブンジから目が離せない。
シーツに尿をするのを我慢している様子なので、尿をさせるための中断をした。
ブンジは身体を舐めたくてもカラーが邪魔で舐めれないので、カラーの内側を一心不乱に舐めている。針を固定している包帯がきつくて右前脚の先と包帯のすぐ上の部分がむくんだようになっている。とても痛々しい。
カラー装着の為、横になって眠れていない。時々針がついている脚を振る。
4月28日 1:00   簡易トイレの差し入れを始める
 
食:ドライ少々 中断:2回 尿:12回 便:1回 嘔吐:なし
 
《この日を振り返って・・・》 
トイレの度に中断をしていてはヘパリンが足りなくなってしまうと思い、夜中にダンボールと天ぷらガードで簡易トイレを作った。ブンジは尿をしたくなると、私の顔を見てないて知らせてくれるので、タイミングはバッチリだ。差し入れる際に、点滴のラインが簡易トイレの箱に引っかからないようにと、翼状針のキャップに尿がかからないよう注意する。
ブンジはいつも首をあげた状態のままで、熟睡できていない。
夕方の中断時にゲージの隣に置いたいつものトイレで便をした。中断時にはカラーをはずし、ブンジの脚に翼状針のラインをまとめて、その上に包帯止めのいらない包帯を巻いておく。ブンジの首が凝っているので、首の周りをマッサージをする。
前日、ヘパリンのシリンジに血液が混入したので病院へ電話し、新しいヘパリンをもらいに行く。
4月29日 8:25   中断。元気がないのでカラーはやめる。嘔吐。
食:朝はまったく食べず、夜シーチキンドライ少々 中断:2回 尿:13回 便:1回 嘔吐:1回
 
《この日を振り返って・・・》
ブンジはまったく元気がなく、嘔吐するのはカラーが気になり熟睡できないためかと思い、カラーをはずすが様子は変わらず。
夜になって熱があるようで気になるが、明日病院へ行く予定なので様子を見る。
少しでも自由な時間をあげたいと思うと、つい中断している時間が長くなってしまう。(毎回1時間くらい中断していた)
4月30日 12:15  途中経過の血液検査のため病院へ。 熱39.84度GPT:679 通院
肝炎のための発熱ということで抗生剤を輸液に追加。 血液検査
輸液量20ml/hに増やす。  
   
食:朝×、病院から帰宅後ドライ5口くらい、シーチキン・ミルク少々  
中断:2回 尿:9回 便:なし 嘔吐:なし   
 
《この日を振り返って・・・》
ブンジは熱っぽく、元気がない。
朝は病院が込むので、空いている時間を見計らって夫と共に行った。病院へ着くと担当医は運悪く診察中。ここの病院は予約ができないが、獣医の数が多い。しかし指名が重なると待っている患畜さんが少なくても待ち時間が長くなる。待っている患畜さんもご指名はブンジの担当医だった。受付で熱があるようだと告げて順番を待つ。
血液検査の結果、GPTが679に跳ね上がり、熱も高い。私は自分のせいで感染症になってしまったかと思ったが、それはないとのこと。しかし「静脈点滴しているにもかかわらず、これだけ数値が上がるときびしい。」と言われ、ショックで言葉を失う。今できる治療は抗生剤を点滴に入れ、ひたすら静脈点滴すること以外にはないそうなので、家に連れて帰る。追加の薬剤や輸液バックを渡された。
帰宅途中、車内で涙が次から次へと溢れ出てくる。夫は黙ったまま運転をしていた。家に着いて顔を見ると夫の目も赤かった。
ブンジは家に着いて安心したのか、出しておいたままのドライを5口くらい食べてくれた。その様子を見て「ブンジは必死に生きようとしているんだ!きっと持ち治せる!泣いてなんかいられない。」と今度は別の意味で涙が出た。
注射器でもらった抗生剤を吊るしてある輸液バックに入れて、輸液を再開した。
夜中に何回もブンジが息をしているか、確認してしまう。カラーをしていないのでちゃんと横になって眠っている。やっぱりお家が一番だ。
 
5月1日 食:朝ドライ少々、4時間ごとシーチキンミルク少々、夕方a/d少々、夜ドライ少々
中断:2回 尿:13回 便:1回 嘔吐:なし
 
《この日を振り返って・・・》
朝6:00頃、ウトウトしていたがカリカリという音で目が覚める。ブンジがドライを少しだけだが食べている。1:25、3:30、5:00に尿をしてるし、「ブンちゃん、えらいね。」と声をかけてもう少し眠る。6:50にブンジが動く気配がしたのでトイレを差し入れ。尿をちゃんとしてそれからまたほんの少しカリカリ。体温はまだ高いが食べることができるのだから抗生剤が効いてくれるに違いない。
昼に昨日病院でもらってきた強制給餌用の粉末を溶かしてシーチキンを混ぜたものをあげてみたが、食べない。ミルクよりも高栄養なこちらを自発的に食べてくれたらと思ったが、これは断念。夕方a/dを少量のぬるま湯で薄めてシリンジに入れたものを2mlほど食べてくれた。
しかしブンジは少量ながら自発的に食べているし、点滴の中にテルフィス(アミノ酸)やビタミンも入っているし、何よりこれ以上のストレスをかけてしまう強制給餌はやめておいたほうがいいだろうか。様子を見ることにする。
5月2日 食:朝ドライ△、シーチキンミルク少々、夕方ドライ少々
 
中断:2回 尿:13回 便:なし 嘔吐:なし
《この日を振り返って・・・》
0:50ドライを少し食べ、触ってみると熱が少し下がったように感じる。5:00頃、少し甘えるように鳴く。
昨日はシーチキンミルクを度々あげていたが、今日はドライを気が向いた時に食べている。薬が効いているようだ。
ブンジが回復していると思うと気持ちが明るくなる。私もヘパリンやその他の器具の扱いも慣れてきた。このまま乗りきれそうな予感。
しかし夜になるとまた熱が上がった様子。まだまだ油断はできないと思うと暗い気持ちに逆戻り。
昼間は少し食べれたし、無理に食べさせても吐いてしまうかもしれないので、強制給餌はおあずけ。
また包帯の辺りを気にし始める。
5月3日 14:00頃 往診。熱:39.1度 GPT:454 ヘマトクリット:27% 往診
見た目ではわからなかったが輸液が漏れていたので、留置針を左前脚に付け替え。カラー装着。 血液検査
食:ドライ△、シーチキンドライ 中断:3回 尿:13回 便:1回 嘔吐:なし   
   
《この日を振り返って・・・》
昨日の23:30から3:50まで尿はしなかった。いつもより尿の間隔が空くと心配になるが、熟睡していたのでそっとしておく。
3:50、6:15、8:20に少しずつドライを食べてくれたので、調子が上向いてきたのかもと思う。
14:00頃、担当医とAHTさん1名が往診に来てくださった。静脈点滴中は2、3日に一度は血液検査をして状態を掴んでおく必要があるそうだ。
往診の時間に合わせて点滴を中断しておく。先生はブンジを見たとたん、「針、はずれてるかも。」と言うが素人目には全然わからない。
ブンジの両腕の脇の下辺りをつまんで感触を確認し、私にも違いがわかるようにと説明してくださった。うーん、確かに触ってみると右と左では感触が違う。嫌がって腕を振ったり、包帯を舐めたりしていたのがいけないそうで、カラーは中断の時意外、絶対にはずしてはいけないと注意される。私の判断ミスでブンジにまた痛い思いをさせてしまったと後悔する。
ブンジは自分の安全だと思っていたテリトリーにまでやってきた先生を警戒し、いつになく暴れる。熱は39.1度。もう少し下がっているかと思ったが、まだまだ高い。興奮しているせいもあるのかもしれない。
留置針を付け替える時、出血があった。ブンジは血液検査の時、針を静脈に刺してから血がシリンジに溜まるまで時間がかかることがよくある。血圧が低いのだと思うが、今日はすごい勢いで血が吹き出た。点滴をしていると血圧が高めになるそうだ。
往診を終えてからはドライは口にしなくなってしまった。シーチキンドライをほんの少しだけ食べて投薬をするが、押さえつけられる恐怖が残っているようで、ひどく抵抗するようになる。この状態では強制給餌なんてとても無理だ。留置針がはずれないようにしたいが、押さえようとすると留置針の辺りをも思いっきり触ってしまう。往診がかえって仇になってしまったのかもしれない。
夕方、担当医から血液検査の結果の電話があり。GPT:454、ALP:101、GOT:109、T-Bil:0.5
下がってきているのでほっとする。あともう一息だ。もうこれ以上、針を付け替えることがないように注意して、早く点滴を終わらせてあげたい。
ブンジはカラーを着けているのでまた熟睡できずにいる様子。
 
5月4日 食:ドライ△ シーチキンミルク 中断:2回 尿:16回 便:1回 嘔吐:なし
《この日を振り返って・・・》
針がちゃんと装着されていると尿量が増えるのか、針を付け替えてから尿の間隔が1時間くらいになった。
7:30にドライを少々食べ、それから2時間おきぐらいにドライを少しずつ食べている。やっと往診ショックから立ち直った様子。
しかし投薬を嫌がるのは相変わらずで、ブンジと格闘するような状態になる。中断の間もしきりに腕の包帯を噛んでは取ろうとする。その度に私が手で制止するが、手を離すとブンジは包帯を噛むのにまた夢中になる。気を紛らわせるために首の辺りをマッサージし、中断の時間を短くする。針がはずれてないか心配になり、何度もブンジの脇の下辺りを触り、確認する。
夜になるとカラーをしていても身体を曲げてカラーをシートに固定するようにして前脚と首をめいっぱい伸ばし、包帯を噛んでいる。カラーを着けたままマッサージをして気持ちを落ち着けると眠るが、また少しすると目を覚まし包帯を噛む体勢になる。目が離せない。
5月5日 9:00   中断しようとヘパリンをフラッシュするが、入らず。別のシリンジのヘパリンに代えたら入ったが、ブンジが嫌がる。輸液漏れはない様子。病院へ連絡。担当医が休みのため他の獣医と相談。少し様子を見ることに。 通院
   
  12:00   針がはずれていないか確認のため中断してみる。ヘパリンはスムースに入った。今回は嫌がらず。輸液漏れはない様子だが確信が持てない。
   
  13:20  また中断してみる。ヘパリンは入ったがブンジが嫌がる。病院へ連絡し、往診はできないと言われたので急患扱いでとお願いし、病院へ行く。病院へ到着後、研修医がすぐに翼状針から確認するが血液が戻らず、留置針を付け替えるため一時間以上待たされる。
  やっと順番がきて今度は他の獣医が留置針から確認し、血液が戻ったため翼状針を新しいものに替える。ブンジがヘパリンのフラッシュを嫌がるのは血管が過敏になっているためではないかと言われる。
   
  15:15  帰宅後、翼状針のキャップがはずれていたがとりあえず再開。
   
  食:朝ドライ○ 夕方シーチキンドライ、ミルク 中断:4回 尿:12回 便:なし 嘔吐:なし
   
  《この日を振り返って・・・》
運悪く担当医が休み。電話で病院へ何度も問い合わせてもなかなか埒があかず、不安なままブンジに点滴を続けていて後で取り返しがつかないことになる前にと病院へ連れて行った。急患扱いで診てもらえるから、すぐに帰宅できるはずだった。病院へ着くとゴールデンウィーク中に犬の予防注射やフィラリアの検査・薬を待つ、待合室に入りきらないほどの人と患畜さんたちがいた。
帰宅して翼状針のキャップがはずれていることに気づき、とても動揺した。ブンジが噛まないようにキャップ部分を包帯でまくように頼まなかった、私のミスだ。(でもキャップ部分には噛んだ痕はなかったが)。
2重3重の自分の失態のせいで、ブンジにつらい思いをさせてしまったと思うと涙が出そうになる。だが、私がここで挫けてしまったら今までブンジが耐えてきた苦しみを無駄にしてしまうことになる。もう少しできっとブンジは良くなるはずだと自分を叱咤激励し、点滴を続けることにする。
さらに針がはずれないよう注意を払うが投薬の際、暴れるのでそれを抑えようとすると難しい。
今思い返すと、私はかなりナーバスになっていた。同居猫のさくらは私の後をついて回るような猫で、私の姿が見えないと絶叫に近い鳴き声で私を呼ぶ日が続いていて、さくらの対応にも苦慮していたし、寝不足になっていたせいもあったのだろう。
もう少し心に余裕があったならば、ブンジを病院へ連れて行かなくてもすんだと思う。
5月6日 13:45  腕が腫れて輸液漏れのためブンジが鳴く。病院へ連絡しすぐに看てもらえるようにお願いする。担当医は今日も休み。ブンジは痛がっているがまた一時間以上待たされる。留置針を後ろ脚につけたいが自分で噛む可能性があるので、右の前脚の前回よりも上の場所に留置針をつける。3日しか休んでいない血管なのではずれやすいと注意を受ける。 通院
   
16:00  再開。 点滴
  実質終了
20:15  中断しようと見ると輸液が漏れてテープの周りが濡れている。  
病院へ連絡。また来院をと言われるが、これ以上はブンジの負担になると判断し、明日担当医の外来で血液検査をしてから相談することにする。翼状針とカラーをはずす。静脈点滴は一時休止  
   
食:ドライ△ 中断:2回 尿:11回 便:なし 嘔吐:なし  
《この日を振り返って・・・》
3:30にまたカリカリの音で目が覚める。昨日の私の失態にも負けずに、ブンジは頑張っていてくれる。朝からお昼頃まで何度もドライを口にする。包帯を気にして噛んでしまうのは、相変わらず。
ブンジが鳴くので見に行くと腕が腫れている。今度こそはずれてしまった。昨日のことがあるので病院の込み具合を確かめると、空いているというのですぐに行ったが、また混んでいた。電話でお願いしたブンジだと受付で念を押したが、電話で応対してくれた受付の人が休憩に入る時にちゃんと引継ぎをしてくれていなかった様子で、また待たされる。
後から思えば、この時は完全にはずれていたので包帯を私が取ってやればブンジは長い時間、痛い思いをせずにすんだのにと悔やまれる。病院へ電話した時はそういうアドバイスはいっさいなかった。
本当は血液検査をしてまだ点滴が必要かどうか検討して欲しかったが、担当医がいないのでそういう判断はできないと言われた。
病院が年中無休・24時間診察と看板を掲げていても、私とブンジにとっては絵に描いた餅と同然に思えてくる。担当医がいれば昨日・今日の待ち時間もなかったのでは、と思うと病院に対する不信感がわいてくる。
針を付け替えてくれた先生はかなり緩くテープを巻いていた。先生によって留置針の処置に違いがある。
ブンジも私も疲れきって帰宅。2日連続の通院にもめげず、ブンジの目が力強くなってきた。少しずつでもドライを食べている。
2度目の輸液漏れに気づいた時、病院へ連絡する前からブンジを休ませてあげようと考えていた。幸いなことに留置針を付け替えてくれた先生がまだ病院にいらしたので事情を説明し、同意を得られた。もう針がはずれるという心配をせずに、ブンジを休ませてあげられると思うとほっとする。
 
5月7日 9:00前  血液検査の結果、GPT:294、ALP:119、GOT:105 ヘマトクリット:16% 黄疸もないので留置針をはずし、静脈点滴は終了 通院
食:ドライ少々 尿:不明 便:1回 嘔吐:1回 血液検査
   
《この日を振り返って・・・》
9:00前に病院へ着くがすでに待合室は混んでいる。
血液検査の結果は上記のとおり、下がっている。しかし長い間静脈点滴をしていたため、ヘマトクリット(正常値30-36)がとても低くなってしまい、貧血状態とのこと。これからは皮下点滴を毎日120mlし、指示通り通院して様子を見ることになる。
食べてくれなければ強制給餌をして体力の回復をはかるように言われ、a/dを購入。
貧血が改善されるまで引き続き、さくらとは隔離して静養させることにする。帰宅後、ブンジは家の中を久々に歩き回るが貧血のためフラフラしている。寝室のベットで寝始めたのでそっとしておくが、夕方に胆汁様の嘔吐をする。このような嘔吐の時は食欲がなくなってしまう。また熱が上がっているようで呼吸も少し早く、元気がない。
夫の帰宅時間が遅くなり、皮下輸液できずブンジの様子が気になる。静脈点滴が終わったといっても油断はできないので、私の緊張はまだまだ続く。夜は私の布団で一緒に就寝。
皮下輸液へ移行
5月10日 病院にて血液検査。GPT:200、GOT:61、ヘマトクリット:22%、体温:39.4度 体重3.42kg
 
《この日を振り返って・・・》
8日から皮下点滴と強制給餌を開始した。静脈点滴をする以前、2人がかりで皮下点滴をする時はブンジはおとなしくさせてくれていたが、押さえつけられる恐怖が蘇るのか大暴れするようになってしまった。腕に20cmぐらいの引っかき傷をつけられるが、元気な証拠だと喜ぶ私。投薬はバスタオルで身体を包んでなんとか薬を飲ませる。
強制給餌はa/dとリーナルケアを少量ずつ、ドライは少し自分で食べてくれる。
ブンジは一日中、丸まってずっと寝ている。
GPTは通院を始めてから一番低い。このままの値をなんとか維持してほしい。貧血も少し改善されてきている。
病院では興奮して体温が上がっているようなので自宅で体温を測ってみるように言われる。ブンジ用の体温計を購入し、測ってみるがうまくいかない。
5月14日 病院にて血液検査。GPT:191、GOT:73、ヘマトクリット:26%、体温:39.1度 体重3.5kg
 
《この日を振り返って・・・》
GPTは200を下回り、先生と手を取りあわさんばかりに喜ぶ。頑張った甲斐があった。体重も少し増えている。
体温を自宅で測るが上手くできない。寝ているブンジのお尻に体温計を入れるのはできるのだが、上手く差し込めていないようで測定時間が過ぎて取り出すと、体温がとても低く表示される。家にいる時はそんなに体温があがっている感じはしない。
ブンジは皮下輸液も投薬も暴れて押さえるのが大変だ。貧血がまだ見られるので強制給餌も続けていく。
嘔吐は一日おきぐらいにしている。数値が良くなっているので食欲が戻ってくれれば安心できるがまだまだ自発的に食べるのは少量のドライのみ。
5月21日 病院にて血液検査。GPT:167、GOT:60、ヘマトクリット:29%、体温:38.1度 体重3.5kg
 
《この日を振り返って・・・》
GPTが夢のような数値だ。貧血も改善されてきたし、体温も上がらなくなった。これからは通常の通院のペース(2週間ごと)に戻す。
皮下輸液も暴れなくなってきた。

この後、6月12日まで強制給餌とひとつの部屋で静養させることを続けた。
《最後に》
ブンジは老猫会員ではないのですが、こちらのサイトで役立つ情報をいつもいただいております。
折りしもこちらの掲示板に静脈点滴の書き込みがあったので、私も皆さんの参考になればと静脈点滴を始めることになったと書き込んだところ、多くの方々から私とブンジへ応援のメッセージをいただきました。皆さんの暖かいお気持ちがとても嬉しく、支えになりました。本当にありがとうございました。

自宅での静脈点滴の日々を振り返ると、私の数々の判断ミスでブンジには余計な負担をかけてしまったと深く反省しています。もしかすると入院していれば急性肝炎のような状態にはならなかったかもしれません。ブンジの生命力がなかったら、こうして危機を乗り切ることはできなかったでしょう。ブンジは拙い私に介護されながらも本当によく頑張ってくれました。これまで私がブンジをとおして得たものは計り知れません。これからもきっと数多くのことを私に伝え続けてくれることでしょう。私もそれになんとか応えていきたいと思います。

自宅での静脈点滴は24時間ではなく、できれば毎日先生が朝、点滴を繋げてくださり夜にはずしに来てくださるというのが介護人にとっても患畜さんにとっても負担が少ないのではないかと思います。しかしそんな先生に出会えることは到底望めず、皮下輸液さえ自宅ですることを承諾してもらえないこともあるのが現状です。
皆さんの愛する猫さんが満足な医療を受けられるよう、日本の獣医師のレベルの向上と医療の発展を願わずにはいられません。

そして最後に、私の経験を皆さんにお伝えする機会を与えてくださり、ブンジのためにいっぱい祈ってくださったmoomamaに感謝いたします。(^з^)-☆Chu!!
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