1:酸素吸入
2:
3:
4:レンタ ル用品
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老猫健康チェック続編
+++++ 老猫の健康を守るのは、注意深い日々の観察から +++++

酸素療法のケーススタディ 大変初期のことです。

ねこちちゃん@poechiさんが当時のことを記録として残してくれました。
他に 肺がんで片肺摘出したみー太君@ライムさんが酸素濃縮器を半年以上に渡って使用 
ケアして現在は酸素室から出た普通の生活にもどって1年になります。
手術の成功とあいまって、その後のリハビリが酸素室で成功したケースもあります。

心臓病、胸水による呼吸の圧迫、肺の病気、強度の貧血、また最近では癲癇発作に威力を発しています。


オキシゲン
酸素濃縮器商品名 オキシゲンシャワー利用

《料金内訳》 2005年当時

11月28日〜11月30日(日割りレンタル) 3.000円
12月分(一ヶ月レンタル) 15.000円
回収費 6.000円
基本料 10.000円(11/28支払分)
運 賃 6.000円(11/28支払分)
合 計 40.000円(電気代別)

poechiさんの日記から

気持ちの整理がまだできていないし、かなり長文になります。
読み難いと思いますので、後日また手直しをするつもりです。
最初にご理解下さい。酸素ケージは治療器ではありません。

2005年10月28日
朝日新聞に掲載されていた在宅ICUの紹介の記事を母が見つける。
Poechiも同じ頃インターネットサイトで同様の物を使用している方々の体験談を読む。

※今後の容態からいくといずれ借りるようになるかもしれない、借りた方がねこちが楽になるかもしれないと、母に話しました。

2005年11月22日AM10:05
この間に母から、ねこちの病院の先生にも酸素ケージについて相談してもらいました。病院にレンタル用のものは無いようでしたが、在宅用の製品について(今後のために)興味を持ってもらい、さらに濃縮酸素は無いよりはあったほうが良いだろうと返答を貰いました。(メモが無く、記憶です。他所から借りられるよう手配してくれる、という話もあったように思います。)

母、テ●コムに電話した。
在宅ICUレンタル一式 15.000円
装置メンテナンス基本料金 10.000円
(レンタルは、1日1.000円の短期もあり)
※そのあと、インターネットサイトで見つけた他社にも電話をしているはずです。
ただし、空きがないと返事があったと記憶しています。(メモに残っていませんでした。)

2005年11月22日PM1:25
テ●コムより電話が来る。
今のところ新聞の記事の反響が大きくて、今現在空いている装置は無いとのこと。
(ねこちの体の具合を聞かれた)

※最悪の場合、他社、もしくは近隣で酸素ボンベを借りられる業者を探すようにしようと相談しました。(その後思いの外、酸素ケージが早く借りられたので探しませんでした。)

2005年11月23日AM9:45
ケージ(長さ60cm中40cm重さは女性一人で持てる)
酸素濃縮器(横幅40cm奥行き35cm高さ60cm重さ約40Kg)小型冷蔵庫位の大きさ
キャスター付

12月初めに新しい装置が出来てくるが、先約の獣医師のところに5台出てしまうのだが、空きが出来次第、電話をくれるとのこと。
とりあえず、パンフレットを送ってくれる。
また、11月28日以降にこちらから空きを聞いてみる。
※「ねこちの容態を聞いてくれたり、対応が丁寧でとても好印象だった。」と母の意見があったのと、まだ切羽詰った状況ではないので28日に改めて電話してみようということになりました。

2005年11月24日PM2:40
今日、装置が2台戻ってきたと連絡が入った。
1台をうちにまわしてくれて、11月28日午前中に横浜から持ってきてくれるとのこと。
差し当たり、基本料10.000円と運賃6.000円(片道)

2005年11月27日
ねこちAM8:00〜8:30朝御飯ビーフのテリーヌをスプーン1杯半、カリカリほんの少し、お水を飲まない。
前日も同じような状態でお水を少ししか飲んでいませんでした。
このままでは、脱水症状になっていくことは確実なので、お昼から水分中心の強制給餌から少しずつ始めました。

2005年11月28日午後
装置が届いた。
装置の説明を聞いて、試し運転で付けてもらった。
※説明を受けて初めて分かったことは、酸素濃縮機の下側から吸気していること、ケージの穴は塞がないで使用すること、ペットの吐いた二酸化炭素は重いので前後の穴から排気されるようになっているとのことでした。
これらの装置は、酸素出力をもっと上げるようにすると家庭用電源では無理だと言うことを教えていただきました。

酸素濃縮機を試しに持ってみましたが、とても重いです。
女性にしては力持ちのpoechiでも、持ち上げるのが精一杯でした。
ケージは軽くて、ちょっと大き目のダンボール箱といったくらいの大きさです。
モーター音、排気音と細かい振動があるので、最初は気になります。

この日から、ねこちが音などに慣れるように、そのまま付けっぱなしにしました。
ねこちは、匂いをかいだりして点検済み。そんなに怖がる様子は無かったです。

ケージの中にpoechiが上半身を入れて「これはいいものだぁ。ねこちもおいでよ!!」とデモンストレーションをして見せ、すぐに出て行ってしまいましたが3回くらいねこちも中に入れたりしました。

最初は怖がらせたくなかったので扉も開けたまま、次からは扉を閉めてもpoechiが付き添って、出たがったらすぐに扉を開けるなどして無理に閉じ込めたりはしませんでした。

しばらく付けていると、部屋の下層の空気が今までに無い爽やかな感じがしました。かなり空気が漏れている感じ?
室内、ケージ内の湿度がかなり低くなっていることに気づきました。
室内での呼吸数 1分間50位している(それ以上かも)

2005年11月29日
父が、加湿器を買ってきてくれました。
湿度を計ると室内が40%きっていたので、冬場は加湿器がないと大変です。
夕方、付き添いながら酸素ケージに入る練習を少ししました。
ねこちも違いが判るのか、少しの間だけ入ったままじっとして過ごしたりしていました。
室温は冬なので、暑くなっているという感じではなかったです。(うちの家族は、寒がりです。)
モーター音と「プシュ〜」と言う感じの排気音がしますが、隣の部屋まで大きく響くほどではないです。
振動がちょっと気になりましたが、階下からも特に苦情はありませんでした。
キャスターの下にだけ座布団みたいに何か敷くと、少しは振動を吸収してくれるかもしれません。
母のベッド脇なので、うるさいのではないかと気にしましたが、母は仕方の無いことだからと言ってくれました。
慣れれば、不愉快とは感じません。(必需品だと思えば排気音すら、ありがたかったです。)
ケージのサイズについて ねこちは、成猫にしてはかなり小さめです。体の大きな子には、ちょっと窮屈になると思いました。

2005年11月30日PM4:30
ねこちから酸素ケージに入って香箱座りでじっとしていた。
(「エライ!おりこう!」と思う反面、酸素がないと呼吸が苦しいのだと感じ、予想より病状の進行がかなり早いのだと思いました。)
このとき以降、ねこちから進んで酸素ケージの中で過ごすようになりました。
ケージ内もかなり湿度が下がりますので、うちではお湯をたっぷり染込ませたハンドタオルを湯飲みに入れてケージに置きました。(もちろん、ケージ内の湿度を見ながら時々交換します。)
それからエアコン、電気ストーブ、電子レンジなど電気をくうものと同じところから電源を取るとお部屋ごとのアンペアの設定によっては、ブレーカーが落ちます。電源のやりくりをした方がいいです。うちではやりくりの結果、私の部屋の暖房は最後の日まで使いませんでした。

あと、ホースの噴出しの風が直接ねこちにあたると頭が冷えてしまうので、ケージ内の突起に大きめのUの字になるようにテープを貼り付け、直接風があたらないようにしました。

2005年12月5日PM2:20頃
容態があまりよくないので、初めての往診をお願いしました。
その時、先生が酸素ケージを見てくれて「これでは、酸素が流れ出してしまいます。片面の排気穴(扉と反対側)を塞いで下さい。」と指示をされました。サランラップで片面排気穴を全て塞がれました。

2005年12月15日PM2:30頃
このころには、時々口を開けて呼吸をするようになっていました。
酸素濃度を上げるように扉側の排気穴も塞ぐように指示されました。
この少し前に、万が一の時のために濃縮酸素缶(人間用)を近所のドラッグストア、安売り量販店で探しては買い占めていました。スポーツ用品店にもありました。
思ったより、在庫のあるお店は少なかったです。

2005年12月16日
AM4:20
少し動くだけで口を開けてハァハァと苦しそう。
濃縮酸素缶、3本目使用。(酸素缶を鼻近くにあてて1分以内に口は開けなくなった。)
濃縮酸素缶(酸素濃度95%)120秒(実際にはガスの力が120秒も持たないように感じました。)
ねこちは、スプレーの音とか炭酸飲料の「プシュッ」という音を怖がりましたが、酸素缶には暴れて抵抗するなどはありませんでした。
(暴れることもできなかった、と言うのが正しいかも知れません。気のせいかも知れませんが、2本目になる頃には自分から顔を缶に向けるような仕草も見せました。)

AM10:20
約1時間おきくらいに酸素缶をあてる。
PM2:30鎮静剤注射を打ってもらうが効かない。
しばらくは、苦しそうにする→酸素缶をあてるの繰り返し。

PM4:15

酸素ケージに繋がるホースを側面上部にある穴から入れて、ねこちの口元に直接酸素が届くようにする。
酸素缶の在庫がなくなり、父が車で近隣の全てのドラッグストアを廻って、あるだけ全部を買ってきてくれる。
すみません。この後は、まだ私には書くことができません。

2005年12月17日
前夜、ねこち永眠。空きの順番を待っている方がいるはずなので、返却の連絡をしました。
すぐに返さなくても良いといってくれましたが、順番待ちの方を待たせたくないのでぜひ来てくださいとお願いしました。
午後に取りに来てくれました。

《料金内訳》

11月28日〜11月30日(日割りレンタル) 3.000円
12月分(一ヶ月レンタル) 15.000円
回収費 6.000円
基本料 10.000円(11/28支払分)
運 賃 6.000円(11/28支払分)
合 計 40.000円(電気代別)

酸素量が充分でなかったにせよ、酸素ケージがあったおかげで、ねこちを最後まで家で看取ることができたと思います。
病院専用の酸素室に入っていれば、もう少し生きながらえることはできたのかもしれませんが、ねこちが家族と最後まで一緒に過ごせたことは、ねこちにとっても私たち家族にとっても幸せなことだと思います。

気持ちの整理も付かないまま書くことをためらっていました。
ですが、酸素ケージの情報をこんなものでも必要とする人が居るのではないかと考えました。
余計な感想なども入って読み難いと思います。
後日、治療のメモと一緒に必ず整理したいと思います。   (記 poechi)

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