老ネコ介護
CaseStudyTopへ
mooやさしい長寿のご飯
活性炭 1  サプリメント 2

 活性炭(吸着炭) 
・BUNの上昇に伴って獣医さんから処方される。毒素と結びついて体外に出て行く役割のもの。できるだけ尿素窒素(BUN)を溜め込まないために。

・活性炭には医薬品(石油系)健康食品(植物系)がある。どちらも扱っていることが多いので与え方、猫さんの体調に合わせて選択したら良い。それぞれ特性と価格差がある。

・活性炭の投与は食中・食後が一般的だが、投与後すぐに別な薬・サプリを飲ませてはいけない。いっしょにその有効成分まで排泄されてしまうから。ビタミン剤などせめて1時間ぐらいは間をあけている。同時にフェロビタなどあげてしまいがちだが、ちょっと後がいい!


◇ クレメジン/メルクメジン/コバルジン ・・・石油系の人間の医薬品 
●クレメジン
カプセルタイプの活性炭。飲ませるならそのままポイ。但し大きさが介護人泣かせ。クレメジン(三共製薬)の後発ジェネリック薬品としてメルクメジンが発売になった。両者のサイズの違いに注目。メルクメジンは細粒となっているために、カプセルのサイズダウンができている。効果が同じなら小さいほうが嬉しい。(200mg:価格は50円から190円、獣医さんによって格差)
●コバルジン
中身はクレメジンと全く同じ。400mg入りの分包タイプで、分類は動物用医薬品(通販で入手可能、90包9450円程度) ご飯に混ぜて食べさせるならこちらが金額も安く入手しやすい。飲ませたいなら自分でカプセル詰めすることも可能。サイズも自由。
楽天取り扱い9450円(医薬品)コバルジン
◇ ネフガード顆粒・粒 ・・・植物系の健康補助食品
●ネフガード協和ペット用(共和発酵)
スティックに入った顆粒タイプと新発売(04年)になった粒タイプがある。粒の直径は5ミリ長さ7ミリ位(写真はメルクメジンと比較。画像よりは小さいので注意)
ご飯に混ぜるのか、そのまま飲ませるのかで選択できる。(価格は約3000円程度で、それぞれ50包・90錠程度) 粒タイプはカプセル#1号(クレメジンサイズ)に3粒すっぽりと入る。崩れて飲ませにくいという場合は面倒でも1つにまとめる工夫も。
抗生物質やビタミン剤などを投与した場合は、本品の投与を30分以上あけると事との記載がある。
顆粒の箱書きはこちら 粒ネフの説明はこちら
詳細
ネフガード協和 かりゅう(活性炭サプリメント 400mgx50スティック)
楽天最安値 本間WWPC
2625円(税込み)
詳細
ネフガード協和 つぶ(活性炭サプリメント/90粒)
楽天最安値 本間WWPC
2888円(税込み)

左はクレメジン、右がネフ顆粒。顆粒の粒は、クレメジンと比べると大きいが大きさとジャリジャリ感は必ずしも一致しないらしく猫さんによって好みが違う。

あきらめないで色々試して欲しいから、mooの歩みを紹介します。

◇ む〜ちゃんの場合 
2003年春〜 ネフガード
初めて試してみたのはネフガード顆粒。獣医さんから持ち帰り途方にくれた。
なぜなら、ドライしか食べないmooにどうやって活性炭を食べてもらうかという難題を突きつけられたからだ。主治医は、ネフガードとクレメジンカプセルを両方示してくれた。そのカプセルのあまりの大きさ(1号サイズ)に毎日のこととなると介護人・猫相互のストレスの大きさに躊躇し、ネフガードをまず選択したのでした。猫缶を食べないmooにはネフを食べさせる以前の壁、つまりウェットフードへの移行が大きく立ちはだかりあえなく撃沈。
〜2003年初夏 クレメジン
ウェットへの切り替えも、療法食へのチャレンジも暗礁に乗り上げていた。一度はあきらめた活性炭だが、BUN40超えを境にクレメジンに切り替えて投与開始。

★普通にご飯に混ぜて食べるならそれが楽ちん。まずは、一番好きなご飯に少量からスタート。だんだんに量を増やす、療法食に切り替えて、さらに試す が基本ですがそうは問屋が卸さない。mooのようにウェットを食べない場合は苦労覚悟。

◆◇◆ クレメジン ◆◇◆
作戦その1 そのまま飲ませる
慣れてくると抵抗するようになるが、mooの場合長年の経験で投薬は万全。当初は、クレメジンカプセルをサイズダウンするために、さらに小さなカプセルに詰め替えた。目標が1カプセルだったので、それを1日数回に分けた。
作戦その2 ・クレメジンを何かと混ぜてごまかす(和える)

2002年夏の避暑生活で投薬当番不在に対処しなければならなり、まず試したのがマヨネーズ和え(*1がりちゃん方式) マヨラーmooはこれで簡単にクレメジンペロペロ。あまりのあっけなさだった。

*猫缶以外に、つなぎとなるものは様々あると思われる。
・マヨネーズ ・ハネミル ・ヨーグルト ・バター ・グレープシードオイル ・生クリーム ・クリームチーズ ・大好きなご飯少量でお団子
(お口にポン) ・フェロビタ(などのチューブタイプ栄養剤) etc.
*つなぎは出来るだけ少量で和えるのが望ましい。毎日の、しかも長期間のこと、ストレスの無い方法を選ぶこともひとつの手と言える。が、つなぎとなるものの成分にはやはり注意。選べるものなら無塩、無糖がベスト。蛋白質、ナトリウム、リン、カリウム値など食品成分表などでチェックを一度してみること。

mooの体重(2.3kg)なら1カプセルで良いでしょうとのことで、目標は1C。体重4kgで400mg(2C)が標準、中には3C処方されているケースも。
糖尿病・高脂血症・心臓病などがある場合は混ぜ物に十分注意すること。獣医さんとよく相談して。

クレメジン1カプセルを、カプセルより少し多い程度のマヨネーズであえたところ。最初は多めから、慣れるとほんのちょっとでもOK。
番外編 その1
目からウロコのクレメジンフリカケご飯
ドライフードにそのままフリカケる。食欲のある子なら、いつの間にか自然といっしょに口に入る。また、ドライの粒の周りに湿気を帯びさせる工夫をすれば、クレメジンの粒が付着するので、より口に入りやすい。(息をハーハーするとか
(笑)、ごく少量のオイル状のものを使うとか、クレマヨを混ぜるなど。どうかお試しあれ。mooは未経験。
拡大写真クリック
New!

番外編 その2 
kaoriさんの ドライに隠しこみ作戦

ドライフードに粒ネフをそのまま潜ませる。

食欲のある子なら、いつの間にか自然といっしょに口に入る。ゆうたろう君は飲ませると吐き出すのに、ご飯といっしょなら食べてしまうそうです。

mooは未経験。

  
2003年9月:問題発生とクレメジン中止
マヨ和えで順調にクレメジンを摂取していたのが、副作用と思われる「便秘」の症状が強まり、排泄困難による嘔吐や膀胱の血管が切れて出血するなど体調激変のため、クレメジンの投与を中止。

*クレメジンには確かに副作用として便秘があると言われているがどの猫さんにも起こるわけでは無い。またmooの場合は老猫特有の排泄時の嘔吐がもともとあったり、ドライフードをとっていたため便がカチカチだったことが災いしていた。心配の無いケースのほうが多い。2005年現在は便秘のサプリ、マッサージの工夫などと猫缶に切り替えているため、クレメジン投与も可能となっている。

2004年春〜 ネフガード
掲示板のやり取りをきっかけに1ヶ月を目標に活性炭に再チャレンジすることとにした。
*これは、確実にBUNは下がるから頑張ってみてという先輩介護人と約束して始めたこと。宣言したからには続けなければ。介護仲間がいることはなんと心強いことか。サイトでは情報や知恵だけでない大きなものを得て欲しい。

mooが突然まったくドライフードが食べられなくなり、ウェットフードへの切り替えができていたため、ご飯混ぜ込みを試みることができた。ご飯については別項参照(準備中)

◆◇◆ ネフガード顆粒 ◆◇◆
ご飯に混ぜる
基本の投与です)
まずは一番の大好物に混ぜ、空腹時をねらって。mooは食べる量が少ないので、1日何回にも分け追いかけて手で食べさせた。
とにかく、根気!
*混ぜ込んでから時間が経過すると、活性炭の効果が落ちるので注意。特にネフは吸湿性が高いと思われる。mooの場合は、食べるまでつきっきり・・・ 少量のご飯に全部を混ぜ込んでその部分を一気にたべさせるのが良いか、満遍なく気がつかないことを願ってうっすら混ぜ込むのが良いかも工夫のひとつ。ご飯の形状や水分量によって、混ぜやすさ誤魔化しやすさも違うのでいろいろ試してみると良い。1回の混ぜ込み量、混ぜ具合も試行錯誤すること。介護人たるもの、やると決めたら本猫のせいにするまえにできることはすべてやってみる。

当時お好みの猫缶は○ンプチ。なんとか療法食を食べて欲しいと思うものの、それは無理。ならば療法食でなくても高蛋白でもいいから、そのかわり活性炭をプラスすると発想を転換。真っ黒運光様(便のこと)を楽しむことにした。

結果、50超だったBUNは46.9に下がりやっと上昇を食い止められた。

2004年夏〜 ネフガード中断
順調かにみえたネフガード投与だったが、またもや中断することに。製造元は、成分に変更はないというものネフガードがリニューアル。新しく購入した分のネフガードから、mooが軟便に。便秘よりも下痢pの方がmooにはマイナスなのでストップ。
そのかわりに低蛋白のナチュラルフード探しの旅に出る(笑)

ネフガードは投与開始時に軟便になる猫さんがまれにいる。これは1週間程度で慣れてくることが多いので心配はそれほど無く要観察。また嘔吐がある場合もあるので要注意。
これはクレメジンも他のサプリでも同じだが、一度やめて、再度体調の良いときを見計らってチャレンジすると良い。腎不全猫はもともと嘔吐が多い傾向にあるので、原因がそれだったのかどうか確認してみる。少量からだと慣れて平気になる場合も多い。きっと合う猫さん、合わない猫さんがいるはず。

2004年晩秋〜2005年1月
リトルの贈り物で試させてもらう機会があった粒ネフを続けることにした。
10月にサプリ・リセット期間1ヶ月をもうけた。長期にわたる投与で、効果はどうなのか分からないままに止めるに止められないというのもどうかと思い、ハーブ療法に習ってのリセット期間。というか実際には忙しかったりで(^^;) ま、いっか〜とずぼら介護人。
特に大きな数値変動もなく安堵し、次なる腎不全ステージに向けて活性炭を再開することを決意現在に至る。今はなるべく療法食中心の食事にしているため、これを食べてもらうのに精一杯で活性炭混ぜご飯は無理。
◆◇◆ ネフガード粒 ◆◇◆
飲ませる カプセルよりは簡単に飲ませることが出来る。が連日投与となると、学習してしまい明らかな抵抗があり躊躇する日も。また、投与役=moopapaが不在の場合などもあるので、正確無比な投与とは言い難い。
が、何もしないよりは十分ましかと思う。混ぜ込んで時間が経過し効果が薄らいだネフご飯よりは、たとえ毎日でなくても、お口にぽんはネフ粒ちゃんが十分に働いてくれるものと勝手な解釈。排便の様子や食べたものによって増減したり、嫌がったら1粒でおしまいにするとか、なんともずぼらな介護人。
だけど、あきらめないこと、何か工夫の余地はないかと考えることは常に続けている。
現時点では活性炭による排便問題はなく、できれば投薬量、投薬時間などを規則正しく続けたい。
2005年3月
◆◇◆ クレメジン ◆◇◆
ご飯混ぜ込み 2005年1月〜 再び、クレメジン。
mooの排泄困難が、モニラックシロップ(ラクツロース)で改善され、クレメジンでも便が固くなることが無くなった。そのため、ネフガードから薬品へ移行を決意。少量の流動食にカプセル1つ分を混ぜて、できるだけ短時間に食べさせる。

2006年1月

こうして2年を振り返るとなんといい加減なことよ。でも試行錯誤は大事です。


ゆうたろう君レポート
参考に活性炭チャレンジの様子と質問と答えなどをアップしました。

・・・

参考リンク
知恵袋活性炭スレッドはこちら
投薬のコツはこちら
Gyaosなら活性炭、薬の投与などが参考に 王様館

*1 がりちゃん@くららさんは老猫会員です。 
自分一人の工夫・知恵よりも、みんなの知恵はすごいと最初に実感したアドバイスでした。

© OldCat.2003 -Sicne2003.2.22