♪ むーすけの介護日誌 ♪
2007年03月03日の日記

市民講座 with くろりこさん
日本獣医臨床病理学会(JSVCP)2007年大会が大宮でありました。
大会テーマは「腫瘍への新しいアプローチ―遺伝子診断から免疫療法まで―」で、特別講演「ペインコントロール―末期がん患者の疼痛管理を中心に―」John Ludders(コーネル大学) と興味深いタイトルが並んでいます。
同じ場所で日本小動物歯科研究会症例検討会というのも同時開催されていたようです。

二人が目指したのは 市民公開講座
「ペットのがん 診断・治療から看取りまで」 講師:鷲巣月見 でした。
お話の内容は「ペットががんになった時」という著書にそって、家族してどうペットのがんと向き合うかというもの。
命も含めて全権委任されているという重い真実は、実はがんと向き合うだけでなくて、ペットと暮らす大前提であるべきことなのだけれど、、、
概略はくろりこさんがとても上手にしっかりまとめてくださったので^^ そちらをご覧頂くとして、、、

昨年、mooが口腔がんになった時に読み、
その当時実はその本に読むべきところなし!と超きびしぃ〜評価をしてた私。
確かに、猫のしかも口腔がんについては記述もほとんどなく、治療の道がない
私にとっては期待はずれのものだった。
だが、今まためいを迎えて違った意味での心配事を抱えた身として
読み返してみるととても新鮮な部分もある。
スライドを使いながら軽快なテンポで要点を整理して聞かされると・・・
ほとんどどこかしらで聞いたり考えさせられたりしていたことなのだが、
新たな気構え、姿勢が生まれてくるというか。
くろりこさん、誘ってくださってありがとう。
介護中の介護人こそ、本当はこういったセミナーに出席できたら良いのだろうに。
そういう時間は取れないのが現実で。
そして、猫のいないくろりこさんにとってはあとづけの作業である。
口惜しいこともあるだろうし、くろちゃんとの1年を振り返り心から納得できることもあるだろう。
扁平上皮癌なら3ヶ月と覚悟していた私。
一方、外科的治療に成功したくろちゃんとくろりこさんが見据えていたものは1年以上(最低)の生存。
同じ口腔がんでも、直接話をしてみると違った闘病がそこにはあって、感慨深い。
愛しい家族を同じ病に奪われたけど、不思議とがんが憎い、というような気持ちはない。
ただ必死だったのは互いに多くを語らなくてもわかるし。
こうしてこんなセミナーに足が向いてしまうのも分かる。
少しだけ違うのは、めいたんの存在か。
次に同じ思いをするようなときには、と、具体的なイメージがある私。
振り返るだけでなくて、同じ病気の家族からの相談にも広い視点で一緒に考えてあげたいと、控えめなのに前向きなくろりこさん。
それはきっといつの日かご自分の家族にもまた向けられるに違いないから・・・
そう願って1日を終えた。

くしくも 今日はmooの月命日。

mooの祭壇はお雛様仕様。

 
2007年03月03日(土) 17:14:35   No.3709 (ネコ談話)

この記事へのコメント
moomama  2007/03/10/01:16:56   No.3715
うてさん
いっぱいジタバタしてください。
そのジタバタはいまはまりすけちゃんのQOLの維持のためであり、将来のうてさんのためでもあると思います。
何もできなかった介護人がここにも一人。
いま、昨年の日付と平行して日誌を読み返しています。ずいぶん忘れていたことや(わざと忘れたのか歳のせいか^^)思い込んでいたこともあって、時系列をあらためて整理しているところです。
mooが癌と正式に先生と共通認識したのは、なんと3月の終わりでした。癌としての介護はたった1ヶ月と数日だったと。
ほんとに何もしてやれなかったのだなぁと今さら思うのですが、でもラブラブな介護だったのですよ。
選択肢がないなら無いなりに、介護人の裁量も大きくなるわけで、開き直れてたかもしれません。
とは言う割りに、おろおろしてる日誌も多々ありましたね(^^;)

セミナーの中で、一口にいってもQOLはその受け取り方はそれぞれの介護人によって違っているというのも印象的でした。
まりすけちゃんやmooのようにお顔が変っていくのを見守るのは絶えられないという方も中にはいるでしょうし、本猫が訴えられない以上痛みについてもどう受け取るかは、個々に違ってきますよね。
それと、私はずいぶん多くの獣医さんとかかわってきましたが、看取りが視野に入ってきたときにS先生に出会えたことも大きかったと思います。
mooちゃんにできること、してあげられることは無いですと言われても、他の先生だったら納得できなかったかもしれません。
>苦渋とともに、医師としての誠意も感じました。
私も同じでした。先生の辛そうな哀しげな様子とともに悔しいと思っておられる様子に、どの説明も納得できました。
最期の最期、大出血の時に輸血をしなかったことを心残りに思ったこともありましたが、それは私のエゴ以外の何ものでもなかったと思います。先生の説明にも納得したはずなのに、ちょっとだけあとを引きました(^^;)
うてさんも良い道のりを歩いて来ていると、そんな風に同じ介護人としては感じています。
明日は分からないから、今を大切に。私からはそれだけです。
うて  2007/03/09/21:24:10   No.3714
今の私は看取りを見据えた介護に入っており、この話題はありがたいです。今私がまさに直面している問題です。
まりすけの病気が判明したとき、まりすけのお医者様は「何も出来ない」と仰いました。その先生は、猫の臨床経験から言えば、おそらく日本でもトップクラスの経験があるのではないかと思えるほど、患猫の多い猫専門病院です。私はそれを聞いてもどかしくも思いましたが、この先生のこれまでの経験からの、致し方ない判断なのだろうと理解しました。猫の年齢、寿命、あらゆる角度から積極的な治療をすることは勧められないのだという、苦渋とともに、医師としての誠意も感じました。
まりすけを大学病院に連れて行ったことはこれまで二度あります。一度はてんかんの検査のために行ったのですが、暴れて検査不能の宣告!をされてそのまま帰らされる羽目に。それでよかったかなとあとで思えました。あの時私は必死で、出来ることなら何でもしたいと思っていましたが、そこで目の当たりにした大学病院での「医療」は、私にとってもおそらくまりすけにとっても歓迎できないタイプのものでした。手術をして、治るのであれば良い、でも、仮にまりすけの頭に何か腫瘍があったとして(当時)「治療としては脳を開けて手術するという方法がある」といわれたとき、手術をすることで与えられるダメージと、そのまま生きて死ぬことを見据えた生き方とを天秤に掛けたとき、私には猫の寿命のことなどを思い巡らしつつ、「そこまで(脳の手術)のことは出来ない」と思えました。
そんな経験があったので、私は今、お医者様の仰ったことを受け入れて、まりすけに積極的な医療は施さず、対処療法に徹しています。これはこれで、もっと何かしてあげられることはあるのではないかという思いも常にありますが、これも私の選択していることですね。
今日もじたばたしつつ、今日新しく買ってきたものは、猫の離乳食。栄養があって食べやすいもの、美味しいものをいつも探しています。それも口にしてくれたので、嬉しいです。今のお気に入りはやっぱりヤラー。柔らかくて水分が多いので、今のまりすけにはちょうど良いです。
moomama  2007/03/06/13:50:17   No.3713
タイピィさん
本人の意思が分からないというのは迷うし辛いですよね。
きっと桃ちゃんはその気持ちを伝えて、タイピィさんに自分が願う道を選ばせてくれると思います。
一人で決めているようでけしてそうではないから。
たくさんの猫と暮らしてきても、桃ちゃんのような子は初めて。ご自身ではパニックと言いながらも、実はしっかり受け止めておられるタイピィさん。
老猫とは違った悩みも迷いもあると思いますが、桃ちゃんの美味しい、楽しい、嬉しいを共有させてくださいね。
moomama  2007/03/06/13:42:54   No.3712
くろりこさん こちらこそありがとうございました。
老猫介護ではさまざまな形のペットロスで苦しむ方と出会ってきました。
どうしても小さく愛しきあの子たちは私たちよりも先に逝ってしまいます。それでこそ幸せなのですよね。(逆だったらなんて想像もしないのが普通かもしれません)
治療と介護と看取りと、それぞれにもっともあった形を見つけること、時間が許さないというケースも癌にはありますから、今回のセミナーで考えさせられたことは、本当は普段から、病を得る以前から必要なことなんですよね。
必要以上に過度なペットロスにならないためにも・・・

くろりこさんの猫キャラコレクション見てみたいです。


タイピい  [E-Mail] [URL]  2007/03/05/22:51:00   No.3711
去年、桃のMRIを撮りに東大に行ったとき、癌の放射治療をうけてるペット達のじつに多かったこと。父が癌になって、その治療の難しさを目の当たりに見てきたから、口のきけない自分のペットに、はたして放射治療が出来るだろうか、、、と考え込んだものです。
将来、桃とメロンのために、この答えをださなきゃならないこともあるかもしれないなあ、と漠然とした覚悟があります。
そんな覚悟したくないけど、でも縁があって、我が家にきた子たちの猫生、全うさせてやりたいと思っています。
くろりこ  [E-Mail] [URL]  2007/03/04/18:56:35   No.3710
moomama、昨日はありがとうございました。
「ペットのがん」という標題でしたが、実際にはもっと広い意味での診断、治療、介護、そして看取りまでのお話でしたね。
先生の話の中にもありましたが、どんな病気になったとしても、命の短さゆえの治療の限界はどうしてもあると思います。
その中でどうやって猫の生を全うしてやればいいのか。どこまでやればいいのか。
猫の介護人さんはみんな悩みます。
昨日の先生のお話の中で、それは家族によって、その動物によって程度が違います、というお話がありました。
時間、費用、介護の能力(家族の協力)、そして動物のQOLに対しての許容範囲(そこまではちょっと・・・という限界点のことです。)みんな、違います。
今、介護に悩む介護人さん、命の選択を迫られている介護人さん、その人、その人の選択がその猫にとって最良となるはずです。
だから、自分を責めたり、追い込んだりせず、まず、猫と向き合って、猫と自分にとってなにが幸せなのか、それを考え、実行することが命を預かった飼い主の使命なのだな・・・と思ったくろりこでした。
長々すいません。あのあと、大宮ロフトで猫キャラの文房具を買いあさり・・・(^^ゞ
またやっちゃいました。


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