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moo抜きで、Sペットクリニックへ。 30分ぐらいの時間をとって熱心に説明があった。 質問にも丁寧に答えてくれて、インフォームドコンセントは◎。
病気そのものの解説と、mooの年齢を考えての治療方針の提案だった。
mooの身体は、肝機能が落ちていることに加えて、慢性腎不全の初期の段階であると。 15歳以上ともなれば、加齢からこのどちらの症状も致し方ないことで、しかも残念ながら完治することはない。 これ以上悪くならないようにしていくことが治療の目的と理解した。
・腎不全はまだ初期の段階で今回の血尿はおそらく突発的。 (現在の食欲不振は病院でのショック症状で、腎不全から直接来るものではなさそう。)
一般的に治療は、投薬と食餌療法の二つ。
<投薬>
●体内の毒素を吸着させて排出させるための、顆粒状活性炭を食餌に混ぜて食べさせる。 →プチネコ缶の1/3程度しか食べられないうえ、新しいものは受け付けないことからmooにはだめだろう。活性炭そのものは味はなく、じゃりっとする程度なのでネコちゃんによっては平気。
●代替の薬は、人間用の治療薬を使うこと。だが、かなり大きなカプセル。 →この薬を飲ませられますかと見せられた薬は、さすがに大きい。mamaには無理でもpapaならと、大丈夫だと思いますと答えた。 先生としては、これで必ず治るものなら強制するが、この先ずーっとこれを毎日飲ませ続けることは、相当なストレスを与え続けることにつながる。 かなりの決心をして始めないと、、、という。
●もっと数値が上がって状態が悪くなったら、輸液で脱水を緩和し体内のバランスをとってあげることができるが、それが必要になりだすということは中期、末期へ進んでいるということ。 →人間だと透析となるが、ネコちゃんの場合には現実的に困難。今は初期だが今後予測される症状について解説され、観察点の指導を受けた。
<食餌療法>
S先生の話には、免疫力という言葉がよく出てくる。 どんなによい薬を使っても、当の猫ちゃん自身の免疫力が落ちてしまってはその効果はあがらないと。 昨日のmooの様子について、 「正直言って、あんなに急激に状態が悪くなるとは、、、驚きました」と。 病院に来ること自体がかなりのストレスになって、その上食べ物まで食べなくなっては、免疫力がどんどん落ちてしまうので、療法食を無理強いするよりも、今はなんでもいいから食べるものを自分で摂ることが優先ですと言う。
◇猫は(人も)エネルギーを、 食べ物から得る(同化という)そして、老廃物(毒素)が生じる(BUN)。
食事をしなくなったmooのような老猫は、エネルギーを 自己の筋肉を燃やして得る(異化という)そして、同化より数倍の老廃物が生まれ、それを排出できずに悪循環に陥る。 また食物をとらずに便秘になると、さらに老廃物の蓄積は加速する。
「このことから考えれば、極端な話、塩分の含まれたものであっても、それしか食べないのならば、それをあげても良い」 と私は思っている、とS先生は言い切った。
十分に納得できる話で、mooの年齢を思うと病気の進行がゆっくりであって欲しいと願うだけで、苦痛を与えたくないというのが一番である。
とは、言っても一般的な療法食も試してはみたいと希望して、説明を受けた。先生御用達は、ユーカヌバ。
■成猫用LRF缶と猫用KF缶 すべての病気に効くような療法食はないので、それぞれの症状を緩和させてあげるためのもの。LRFは排泄をスムーズにできるように繊維分を含み、KFは肝臓の負担を軽減するように作られたものとか。 (缶のサイズが大きいので、もう少し小さいければいいのにとため息。) もしも、もしも気に入って食べてくれたらと、一抹の希望を持って。 少し食欲が回復したら試してみることにした。
アイムスのシニアを始め、シニアと名の付くものは食べないと話したら、 低カロリーで食べすぎないように薄味になっているため、きっとおいしくないんでしょうと笑っておられた。 それだけ食いつきの良いものは、味が濃いとも言えるらしい。 味は薄く、匂いだけが強い製品をmamaは望む。どこかにないだろうか。 mooの食欲不振は、鼻の具合が悪く匂いが嗅げないことも原因だ。
相談の結果、 先生からの提案で、治療はできるだけ「往診」で対応してくれることになった。 当面は月に一度程度、血液検査。数値が確実に上がっていくようであれば投薬をスタートするとして、しばらくは観察のみ。
治療方針はmooのQOLの維持を第一優先としたいということだったので、お任せすることにした。
mooにとっては今の生活は、余生というもの。 穏やかな顔をして、日向でお昼寝を楽しむ日々であって欲しいだけ、、、。
3月3日 体重2.8k CRE値2.6 BUN値37.0(まだかろうじて正常値)
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